世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え
      
エックハルト・トール著 あさりみちこ訳  徳間書店 2006.4.30発行 p.36-39抜粋

思考の流れは、
いとも簡単に
あなたを飲み込んでしまえるほど、
莫大なパワーを持っています。

あらゆる思考は、
まるで
一大事であるかのように
装っています。
思考は
あなたの全意識を奪ってしまおうと、
常に虎視眈々なのです。

そこで、みなさんに、
これまでにない、
スピリチュアルな習慣を提案します。
それは、
「心に浮かぶ思考を、
あまり真剣に受け止めないことです。」

人間というものは、
なんとあっけなく、
観念という名の「檻」に、
はまってしまう生き物なのでしょうか。

心は、
「知ること」
「理解すること」
「コントロールすること」を
目的としているため、
ともすると、
独善的な意見や見解を、
真実と取り違えてしまうものです。

思考は
こう決め付けます。
「それはつまり、こういうことだ。」

けれども、
自分と他人の人生や行動を
どんなふうに解釈しようとも、
状況や出来事に
どんな判断を下そうとも、
それは無限に存在する
可能性の中の、
たった一つの見方に過ぎません。

そして、
心が思考から解放されるまでは、
この認識にいたることは
ありません。

なにものも
単独では存在していないのです。

あたかも精緻に織られたタペストリーのように、
すべてのものが融合し、
一つのものとして存在している----

これが真実です。

思考は
真実をバラバラにしてしまします。

それは、
真実を切り刻んで、
いわば「観念の寄せ集め」にしてしまうのです。

もちろん思考力は
有益であり、
パワフルな道具でもありますが、
それが人生を完全に支配するようになってしまうと、
あるいは、思考力は
あくまでも意識(=あなた自身)のアスペクトの中で、
ごくわずかな割合を占めるに過ぎない
という認識に欠けていると、
思考力は、
むしろ足かせになってしまうのです。